きびだんごは購入型(等価交換型)のクラウドファンディングサイトです。そのため「魅力的な特典を用意できるかどうか」は大変重要なポイントです。
【1】金額にバリエーションをもたせよう
プロジェクトに対して出せる予算は、人によって様々です。そのため、千円程度の気軽に購入できるものから、1万円を超える高額のものまで、「5〜10種類」を目安に考えてみましょう。
- 内容に見合った価格を設定してください。
- 可能性がある場合、企業向けの協賛プランや業務用パッケージなども検討してみましょう。
▼こんなときどうする?▼
イベント開催を目指すプロジェクトでは、特典がイベントチケット1種類となる場合もあると思います。その場合でも、「ペアチケット」や「グループチケット」を設定し、特典の価格に幅をもたせてみましょう。
【2】支援を「即決」させる特典設計の工夫
プロジェクトの「初速」を出すためには、支援者が思わず支援を「即決」する工夫が必要です。まずは事例を見てみましょう!
たった7時間で100万円を集めた“お手本プロジェクト”に学ぶ
プロジェクト開始後、たった7時間で100万円を集めた「ユリシーズが仕掛ける、高機能でカジュアルなメッセンジャー型カメラバッグ」プロジェクト。商品自体の魅力に加え、秀逸な特典設計によりスタートダッシュで支援を集めることに成功しました。
【特典1】一般販売価格より1万円以上お得な「プロジェクト限定割引 プラスα」
このバッグの一般販売価格は「35,640円」に設定されていますが、クラウドファンディングでは「限定割引価格27,500円」で提供されました。プロジェクトページでも、クラウドファンディングだけの特別価格である点を強調。また、「2,250円の木製リングストラップ」もセットにして、さらにお買得感を出しました。
【特典2】 さらに安い!40個限定の「早期優待割引」
プロジェクト開始直後の「初速」を出す仕掛けとして、特典1よりもさらに安い「早期割引価格25,500円」の特典を先着40個限定(1色20個ずつ)で提供。これは、売り切れるとちょうど100万円に達するように計算された価格設定でした。
【特典3】「誘い買い」したくなるセット売り
2個セットで「49,500円」の特典を用意。単価が早期優待割引よりもさらに安くなるため、「友達を誘って一緒に買う」支援者が複数現れました。
このように、1つのバッグに対して様々な特典を設計することで、初速を出すことが可能になります。ぜひ参考にしてください。
▶︎きびだんごかわら版の記事「達成金額¥6,553,000のカメラバッグに学ぶ成功法則」も合わせてお読みください。
【3】「高額特典」にもチャレンジしてみよう
目標金額が100万円を超えるような大きなプロジェクトでは、10万円を超える高額特典の導入も検討してみましょう。支援者から見て十分に魅力的な特典なら、金額が大きくても購入者はきっと現れます。その場合も、個数を限定したり、お得感のあるセット割引を導入したりと、「欲しい」と思わせる工夫をしましょう。
【4】色んなプロジェクトを参考にしよう
他にも、特典の設計を工夫しているプロジェクトがあります。色んなパターンに目を通して、ご自身のプロジェクトで活かせそうなものは取り入れてみてください!
■事例1:「5階建て保護猫複合施設「ネコビル」を大阪心斎橋に作りたい!」
「猫好き」の好きなものを知り尽くし、ファンの心に刺さる数々の特典を用意。信頼を得てリピート支援を引き出し、6回目のプロジェクトでは1850万円もの金額が集まりました。
■事例2:「枯らさずに世界中の植物を育てたい!水やりのタイミングが誰でもわかる水分計」
商品の特性から、個人向けだけでなく「業務用パッケージ」も上手に組み合わせた事例です。
■事例3:「「会いに行けるゆるキャラ」を作りたい!伊藤ネコ 着ぐるみ化プロジェクト!」
「これ売る気ないでしょ!?」な小ネタ満載の特典で、見る人をクスリと笑わせたプロジェクト。特典を通して、プロジェクトの個性を表現した事例です。
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